夏へのトンネル、さよならの出口

こんにちは、マーチです。今回は『夏へのトンネル、さよならの出口』の感想を書きたいと思います。

 

まず、この作品はウラシマトンネルと呼ばれる非現実的な場所が出てきたり、カオルやあんずなど登場人物の心情の描写が細かく書かれていました。それによってより物語の深みが出ていたと思います。個人的には、序盤では女王的な立ち位置であんずを見下していた小春が、あんずと接することで変わっていく姿は小春の成長を感じることができてとてもよかったです。

 

 このライトノベルは読んでいてどちらかというと、小説に近い感覚でした。

あまりライトノベルを読んだことがない人にも楽しんでいただける小説です。ぜひ、機会があれば読んでみてください。

 

〈あらすじ〉

 ウラシマトンネルという都市伝説を耳にした高校生の塔野カオルは、偶然にもその夜それらしいトンネルを発見する。このトンネルに入れば、5年前に死んだ妹を取り戻すことができるかも。放課後に一人でトンネルの検証を始めたカオルだったが、転校生の花城あんずに見つかってしまう。二人は互いの欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶのだが...